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最終更新日:2025-12-03

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タイトル The effect of mobile phone electromagnetic fields on the human resting state wake EEG and event-related potential: A systematic review and meta-analysis
日本語タイトル 携帯電話の電磁界がヒトの安静時覚醒時脳電図および事象関連電位に及ぼす影響:系統的レビューおよびメタ分析
著者 Prins AC, Baas K, van der Meer JN, Jacobs M, Nederveen AJ
所属 Department of Radiology and Nuclear Medicine, Amsterdam UMC 資料区分 論文
雑誌名 Bioelectromagnetics 文献区分 総説
発表年 2025 周波数区分 高周波(300kHz-30GHz)
巻/ISSN(号):ページ 46 (1): e22531 研究区分 ヒト/誘発研究
The Netherlands PubMed ID 39575575
論文情報入手日 2025-10-16 DOI 10.1002/bem.22531
キーワード electroencephalography; event‐related potential; meta‐analysis; mobile phone; radiofrequency electromagnetic fields.
概要 この研究は、携帯電話の高周波(RF)電磁界が脳電図(EEG)に及ぼす影響についての先行研究の系統的な品質評価およびメタ分析を行った。電子検索によって244報を取得し、研究デザイン、データまたは報告書の入手可能性に基づいて研究を除外した後、合計51報の研究をレビューに包含した。これらの51報の研究のうち、31報(61%)は安静時覚醒時EEGに焦点を当て、20報(39%)は事象関連電位(ERP)に焦点を当てていた。51報の研究のいずれもバイアスのリスクから逃れられなかった。包含した51報の研究から、7報の研究を用いて安静時覚醒時EEGのメタ分析用に3つの異なるグループを作成し、5報の研究を用いてERPのメタ分析用に10の異なるグループを作成することができた。グループあたりの研究数は1-5報であった。この手法は、当該分野における初めての系統的な品質評価であり、3つの重要な知見が明らかになった。第一に、開眼状態での2GプロトコルがEEGに影響を及ぼすという証拠が認められた。第二に、課題遂行中のEEGへの影響は認められなかった。これは、課題遂行中の電磁界の影響は、安静時の条件と比較して顕著ではないことを示唆している。第三に、このメタ分析では、当該分野では異質性のためにほとんどの比較においてエビデンスベースを構築できないことが示された。従って、今後の研究はすべて二重盲検法で実施し、無作為化実験の方法論的基準を遵守し、プロトコルを最初に公開することを推奨する、と著者らは報告している。