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最終更新日:2025-12-03

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タイトル Assessing the potential of carbon fibre reinforced polymer shielding in protecting male reproductive health from mobile phone radiation
日本語タイトル 携帯電話電波から雄性の生殖機能を防護するための炭素繊維強化ポリマーシールドの潜在的可能性を評価する
著者 Farindra I, Soetjipto, Kalanjati VP, Sakinah AP, Rusdi WE, Roesbiantoro A, Suwito BE, Farmananda IR
所属 Doctoral Program of Medical Science, Faculty of Medicine, Universitas Airlangga 資料区分 論文
雑誌名 Electromagn Biol Med 文献区分 原著論文・短報
発表年 2025 周波数区分 高周波(300kHz-30GHz)
巻/ISSN(号):ページ Online 研究区分 動物研究
Indonesia PubMed ID 41069247
論文情報入手日 2025-10-16 DOI 10.1080/15368378.2025.2571658
キーワード Carbon Fibre-Reinforced Polymer; Electromagnetic Radiation; Histology; Reproductive Health; Spermatozoa.
概要 この研究は、携帯電話から発せられる1800 MHz帯電波がWistarラットの雄の生殖機能指標に及ぼす悪影響に対する、炭素繊維強化ポリマー(CFRP)シールドの防護効果を評価した。成体の雄のWistarラット24匹を無作為に3群(n = 8)に割り付けた:対照群(無処置群)、ばく露群、CFRPシールドを用いたばく露群。ばく露群は、1800 MHz帯、比吸収率(SAR)0.897 W/kgの携帯電話電波に2時間/日、30日間ばく露した。シールドは、総厚2 mmのCFRPプリプレグ4層(210 g/m^2の層が2層、450 g/m^2の層が2層)で構成した。ばく露期間後、精子分析(運動性、生存率、形態)、血清テストステロン値、精巣組織学的検査、マロンジアルデヒド(MDA)値を検査した。その結果、ばく露群では対照群と比較して、テストステロン値、精子生存率、精子形態、精細管(ST)径(p < 0.05)、ライディッヒ間質細胞数を有意に減少した(p < 0.05)。また、ばく露群では対照群と比較してMDA値が有意に上昇した(p < 0.05)。さらに、CFRPシールド群では、これらの指標がシールドなしのばく露群と比較して良好であったことから、CFRPシールド群にプラスの効果が認められた。CFRPシールドは、携帯電話から発せられる1800 MHz電波が雄のWistarラットの精子の質、テストステロン値、組織学的精巣組織学的検査、およびMDA値に及ぼす悪影響を軽減することが実証された、と著者らは結論付けている。