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最終更新日:2025-12-03

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タイトル Differential metabolic responses of mouse Leydig and spermatogonia cells to radiofrequency electromagnetic field exposure
日本語タイトル マウスのライディッヒ細胞と精原細胞の高周波電磁界ばく露に対する異なる代謝反応
著者 Miao X, Lin Y, Guo J, Lin J, Gao P, Zhang W, Zeng L, Guo G, Li J
所属 Department of Radiation Medical Protection, School of Military Preventive Medicine, Air Force Medical University 資料区分 論文
雑誌名 Front Public Health 文献区分 原著論文・短報
発表年 2025 周波数区分 高周波(300kHz-30GHz)
巻/ISSN(号):ページ 13: 1623701 研究区分 細胞研究
China PubMed ID 41048265
論文情報入手日 2025-10-16 DOI 10.3389/fpubh.2025.1623701
キーワード KEGG; RF-EMFs; metabolomics; reproductive health; sensitivity.
概要 この研究は、メタボロミクス解析を通して、マウスライディッヒ細胞(TM3)および精原細胞(GC-1)の代謝に対する高周波(RF)電磁界の影響を探索し、RF電磁界が生殖機能に及ぼす潜在的なメカニズムを明らかにすることを目的とした。連続および間欠的なRFばく露という2種類の照射様式下におけるTM3細胞およびGC-1細胞のメタボロームプロファイルを、液体クロマトグラフィー質量分析法(LC-MS)を用いて解析した。得られたデータは、KEGGパスウェイ解析を用いてさらに解析し、有意に増加した代謝パスウェイを同定した。グルタチオン濃度の検出にはELISA(酵素結合免疫吸着法)を用いた。その結果、連続ばく露はTM3細胞の代謝に顕著なインパクトを与え、主にアミノ酸代謝、クエン酸回路、ABCトランスポーター、胆汁分泌、グルタチオン代謝に影響を及ぼすことが示された。一方、間欠照射は主に脂肪酸アシル基とプリンヌクレオシドのレベルを変化させ、プリン代謝、不飽和脂肪酸の生合成、脂肪酸代謝が著しく増加した。GC-1細胞はTM3細胞と比較してRFばく露に対する感受性が低かった。両ばく露様式はTM3細胞のプリン代謝とリジン分解経路に影響を与えたため、ADPレベルの変化はRFばく露に対する細胞応答における重要な代謝シグネチャーとして機能する可能性が示唆される、と著者らは結論付けている。