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最終更新日:2025-12-03

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タイトル The effect of alpha-lipoic acid on liver damage induced by extremely low-frequency electromagnetic fields in a rat model
日本語タイトル ラットモデルにおける超低周波電磁界誘発肝障害に対するα-リポ酸の効果
著者 Aydinbelge Dizdar N, Aylin A, Koca G, Demirel MK, Yumusak N, Umurhan G, Canseven Kursun AG, Korkmaz M
所属 Department of Nuclear Medicine, Ankara Etlik City Hospital 資料区分 論文
雑誌名 Toxicol Ind Health 文献区分 原著論文・短報
発表年 2025 周波数区分 商用周波(50/60Hz)
巻/ISSN(号):ページ 41 (10-11): 487-496 研究区分 動物研究
Turkiye PubMed ID 41022467
論文情報入手日 2025-10-16 DOI 10.1177/07482337251383412
キーワード ELF-MF; alpha-lipoic acid; antioxidant effect; electromagnetic field; liver damage.
概要 この研究は、ラットにおける超低周波(ELF)磁界による肝障害に対するα-リポ酸(ALA)の効果を調べた。32匹の雄ラットを4群に任意に割り付けた:グループ1(対照群)、グループ2(ELFばく露群)、グループ3(ELFばく露+ALA投与群)、グループ4(疑似ばく露群)。グループ2と3は、2つのヘルムホルツコイルから放射される2 mTの強度のELF磁界に4時間/日、30日間ばく露した。グループ3には、30日間の各ばく露の1時間前にALAを腹腔内投与(100mg/kg/日)した。グループ4はコイル内に配置したが、発生器の電源をオフにした。その結果、肝臓の組織病理学的分析では、グループ2は他の全てのグループと比較して、充血、炎症、線維化、空胞化、多核、および胆汁増殖が統計的に有意に増加していることが明らかになった。免疫組織化学的評価の結果、グループ2は他の全てのグループと比較して、統計的に有意に高いTUNELおよびカスパーゼ3レベルを示した。ELF磁界誘発性変化(充血、炎症、空胞化、多核化など)は、グループ2と比較してグループ3で有意に減少した。しかし、胆管増殖または線維化に関しては、グループ2とグループ3の間に有意差は認められなかった。グループ1および4では病理学的変化は認められなかった。ALA投与は、ELF磁界誘発性組織病理学的変化(特に充血、炎症、空胞化、多核化)の一部を効果的に減少させたが、線維化または胆管増殖は改善しなかった。さらに、TUNELおよびカスパーゼ3発現も減少させた。これらの結果は、ALAがELF磁界誘発性肝障害に対して抗アポトーシスおよび抗炎症作用を示すことを示唆している、と著者らは結論付けている。