| タイトル |
Evaluation of Exposure Assessment Methods and Procedures for Induction Hobs
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| 日本語タイトル |
電磁調理器のばく露評価方法と手順の評価
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| 著者 |
Xi J, Kühn S, Fortunato C, Ofli E, Kuster N
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| 所属 |
IT'IS Foundation
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資料区分 |
論文
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| 雑誌名 |
Bioelectromagnetics
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文献区分 |
原著論文・短報
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| 発表年 |
2025
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周波数区分 |
中間周波(300Hz-300kHz)
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| 巻/ISSN(号):ページ |
46 (7): e70024
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研究区分 |
ドシメトリ
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| 国 |
Switzerland
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PubMed ID |
41017749
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| 論文情報入手日 |
2025-10-01
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DOI |
10.1002/bem.70024
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| キーワード |
compliance evaluation; contact currents; exposure assessment; incident field; induced field; induction hobs.
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| 概要 |
電磁調理器は、渦電流を誘導して鍋を加熱するための強力な交流磁界を生成する。これらの磁界は調理器具の底部近くで最も強くなるが、遠距離での漂遊磁界もかなり大きくなる可能性がある。一般的に、これらは国際的な電磁ばく露安全ガイドライン(国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)1998、ICNIRP 2010、IEEE 2019) で定義されている参考レベルよりも高くなっている。参考レベルを超過したとしても、必ずしも基本制限をも超過しているわけではない。この研究は、国際電気標準会議(IEC)が家庭用機器向けに策定した手順(IEC 62233)(IEC 2005)、誘導ワイヤレス電力伝送システム向けに開発された4段階アプローチ (IEC 63184) (IEC 2021)、およびそれらの派生規格を含む高度な計測機器とさまざまな方法を適用して、最新世代の電磁調理器によるばく露を評価した。まず、最大ばく露構成を決定する手法を評価した。次に、入射磁界の三次元分布をスキャンシステムでサンプリング・解析し、接触電流を評価した。最後に、解剖学的モデルを用いて数値ドシメトリを実施し、測定した入射磁界によって直接、または測定された磁場から変換された代表コイルモデルによって誘導される最大磁界を決定した。その結果、異なる電磁調理器間でばく露量に大きなばらつきがあり、出力、コイルサイズ、コイルとの距離に応じて最大20倍(26dB以上)の差があることが明らかになった。これは、調理性能を損なうことなく低ばく露の調理器を設計できることを示唆している。更に、IEC 62233(IEC 2005)は、ICNIRP 1998、IEEE 2019のばく露制限値に基づく試験で、コンロの横に立つ人へのばく露量を最大30倍以上過小評価する可能性があり、安全性が確保されないという先行研究の結論を補強するものである。最も正確な方法であるドシメトリ分析は比較的コストがかかる。この著者らは、IEC 2021に基づく、手頃な価格で過度に保守的ではない代替アプローチについても考察している。
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