| タイトル |
Assessment of Electromagnetic Exposure Levels for Humans from Electric Vehicle DC Charging Stations
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| 日本語タイトル |
電気自動車のDC充電ステーションからの人体への電磁界ばく露レベルの評価
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| 著者 |
Dong S, Lu M
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| 所属 |
Key Laboratory of Opto-Electronic Technology and Intelligent Control of Ministry of Education, Lanzhou Jiaotong University
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資料区分 |
論文
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| 雑誌名 |
Sensors
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文献区分 |
原著論文・短報
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| 発表年 |
2025
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周波数区分 |
中間周波(300Hz-300kHz)
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| 巻/ISSN(号):ページ |
25 (18): 5735
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研究区分 |
ドシメトリ
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| 国 |
China
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PubMed ID |
41012974
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| 論文情報入手日 |
2025-10-01
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DOI |
10.3390/s25185735
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| キーワード |
COMSOL multiphysics; DC charging station; electric vehicle; electromagnetic exposure; equivalent radiation source; realistic human model; transformer.
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| 概要 |
この研究は、直流充電スタンドの人体への潜在的な健康リスクを、内部電磁界ばく露レベルを定量化することで調べた。直流充電スタンドのDC/DC回路内の変圧器を波源として選定し、2種類の現実的な人体モデル(成人および小児)をばく露対象とした。COMSOL Multiphysicsソフトウェア(COMSOL Multiphysics 6.2)を用いて、車体、充電スタンド、変圧器を含むシミュレーションモデルを構築し、充電スタンドから0.1 m、0.3 m、0.6 mの距離における様々な臓器の誘導磁界強度と電界強度を計算した。その結果、0.1 mでは、成人の体内のピーク磁界(1.91 µT)と電界(447 mV/m)は、それぞれ国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)の職業ばく露限度の1.91%と2.07%、公衆ばく露限度の7.07%と4.14%であった。小児モデルでは、ピーク電磁界ばく露レベル(2.31 µTと259 mV/m)は、公衆ばく露限度の僅か8.56%と2.40%であった。充電中の車内乗員のばく露レベルを更に評価したところ、成人のドライバーと助手席の子どものピーク磁界と電界は、それぞれ0.0225*10^(-2) µT、0.0237*10^(-2) µT、5.81 mV/m、5.82 mV/mであり、ICNIRPの公衆ばく露限度を遥かに下回っていた。更に、典型的なシナリオ(充電スタンドから0.1 m離れた成人)における複数の周波数帯域(85 kHz、90 kHz、95 kHz)での解析により、人体における磁界は周波数の上昇とともに減少する一方、電界は遮へい効果による変化が最小限に抑えられることが明らかになった。全ての電磁界ばく露レベルはICNIRPの公衆および職業ばく露限度値を下回っており、結果の幅広い適用性を示している。DC充電スタンドの通常の動作条件下では、DC/DCトランスからの電磁界ばく露は安全基準に完全に適合しており、人体への脅威にはならない、と著者らは結論付けている。
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