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最終更新日:2025-12-03

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タイトル The Effect of Conductor Sag on EMF Exposure Assessment for 400 kV Double-Bundle
日本語タイトル 400 kV二重バンドルにおける導体たわみによる電磁界ばく露評価への影響
著者 Guri K, Hodolli G, Kadiri S, Gjukaj A, Kastrati L
所属 Faculty of Energy Engineering, University for Business and Technology 資料区分 論文
雑誌名 Appl Sci 文献区分 原著論文・短報
発表年 2025 周波数区分 商用周波(50/60Hz)
巻/ISSN(号):ページ 15 (17): 9789 研究区分 ドシメトリ
Kosovo PubMed ID
論文情報入手日 2025-10-01 DOI 10.3390/app15179789
キーワード electric; magnetic; ambient temperature; calculation; conductor sag; transmission line
概要 この研究は、季節的な導体たわみが400 kV付近の2束架空送電線への電磁界ばく露に及ぼす影響を調べた。導体たわみの調査では、冬季(-10 °C、たわみ ≈ 7.0 m)には28.0 m、夏季(+35 °C、たわみ ≈ 11.65 m)には23.4 mというクリアランス値が得られた。どちらの季節例においても、電界強度と磁束密度は歩行者の高さ1.5 mで計算し、地面の影響を考慮するためにイメージアプローチを採用した。その結果、冬季の設定では最大値が1.35 kV/mと27.2 µTとなり、夏季の設定ではそれぞれ1.96 kV/mと38.5 µTと高い値となった。中間の季節状況を表す秋の現地測定では、電界と磁束密度の平均値 1.294 kV/m、ピーク値 1.399 µT、ピーク値 6.85 µT が得られた。電界予測は測定値とほぼ同じであったが、磁界予測は大幅に高くなっており、これはおそらくモデルが平衡電流と理想的な形状を仮定しているためと考えられる。これらの結果は、季節的な導体たわみの変化が電磁界ばく露評価において現実的かつ重要な要素であり、電界はクリアランスの変化に特に敏感であることを示唆している。この結果は、特に鉄塔間の地形の起伏によりスパン中央部でクリアランスがさらに減少する可能性がある場合には、電磁界適合性評価に大規模な解析を組み込む必要があることを強調している、と著者らは結論付けている。